牧師のことば
牧師 司祭 ダビデ 渡部 明央
聖書には、人間は神さまに造られた存在であることが記されており、キリスト教はそのことを教え、また信じています。わたしたち人間は、神さまによって愛され、祝福された存在としていのちを与えられています。誰もが祝福され、誰もが尊く、素晴らしい存在として生きているのです。
昨今、わたしたちの生きる社会は、この「誰もが尊ばれ、誰もが大切な存在」であるということが失われつつあります。人間の価値を、比べることを通して図り、どちらが良いか悪いか、どちらが優っているか劣っているかで価値を決めようとする傾向にあります。
このような価値判断でわたしたちは、お互いにお互いを見比べてしまっています。しかし、キリスト教では、わたしたち人間は神さまによって等しく素晴らしい存在であり、わたしたち人間に優劣は存在しないと教えます。誰もが素晴らしい人、大切な存在なのです。
教会に来て主を仰ぎ見るとき、「わたし」を愛してくださる主イエスさまに出会うことができます。わたしに手を伸ばし、わたしを愛してくださる主に出会うとき、励ましと慰め、喜びと希望を与えられ、神の平安のうちにわたしたちはこの世を生きることができます。どうぞ教会にお越しくださり、主イエスさまを仰ぎ見てください。いつでもお待ちしています。